公開日 2013年3月21日
更新日 2024年2月5日
南鴨 柱松子
柱松子(柱松柴燈神事)とは
柱松子(柱松柴燈神事)とは修験者が行った「験競べ(げんくらべ)」に由来する神事で、それが祭りとして行事化したものと伝えられています。上と下(または北と南)に設置された2本の柱松に、火打石で火をつける速さを競い、その遅速により天下泰平か五穀豊穣かを占うこの行事は、古い修験道の形を今に伝える貴重な民俗文化財です。
平成17年には飯山市瑞穂の小菅神社「柱松柴燈神事」と村の2つの「柱松子(内山・南鴨)」の3つをあわせ、「北信濃の柱松行事」として国の選択文化財指定を受けています。

かつて修験者の道場であったと伝えられる「大塚山」で、現在も行われている火付けの験競べ
「子どもだけの柱松子」として知られる南鴨の柱松子は、火打石を渡す「松神子」や、柱松に点火する「火打ち」はもちろん、火付けの合図の太鼓を打つ「分山(おかめ)」や「練山(天狗)などすべての役が子どもたちによって行われます。
昭和35年からしばらくの間、中断していたものの、平成5年には区民の熱意により復活し、現在に至っています。

区内の子どもたちすべてが、役をもって「柱松子」に臨む。いずれは火付け役や天狗など、メインの役を担っていく。
火付けの神事の開始を知らせる太鼓を打ち鳴らすおかめ。何度も太鼓を打ち損じるまねをして、場を盛り上げる
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木島平村役場 総務課 政策情報係
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